魚は良質なたんぱく質や、カルシウムが豊富で健康的な生活を行う上で欠かせない大切な食材です。
それは、妊娠を望んでいる妊活中でも同様です。
しかし、お腹に赤ちゃんがいる妊娠中に魚を食べる際には注意が必要だと、耳にされたことはありませんか??
実はそうなんです。お腹に赤ちゃんがいる妊娠中には魚を食べることに気を付けなければなりません。魚は食物連鎖によって、自然界に存在する水銀が取り込まれていることが知られているからです。
中でも寿命が長い大型の魚は、水銀を含んでいる小さな魚を食べることで、それが蓄積されてしまい、より濃度の高い水銀を含んでいます。
水銀は発達中の神経系に影響を与えてしまうので、お腹に赤ちゃんがいる時は特に気をつけなけばなりません。
では、妊娠を望んでいる妊活中の魚を食べることはどうでしょうか?
日本人が平均1食に食べる魚の量は、約80gです。
私が栄養士として、魚を使った料理の献立を作成する際にはいつもその平均の量を目安にしています。
お魚好きには少し物足りないかもしれません^^
この平均1食約80gの魚に含まれる水銀は、通常体の中に取り込まれた後、徐々に体の外に排出されます。2カ月で取り込んだ量の半分になるといわれています。
そのため、平均的な食生活をしている限り水銀が過剰に体の中にたまることはなく、健康への影響を心配する必要はありません。
妊娠中に注意が必要な理由は、赤ちゃんがお母さんの体の中から取り込んだ水銀を体の外に出すことができないからです。
一般的に、赤ちゃんとお母さんをつなぐ胎盤は、妊娠4カ月でできるといわれているので、水銀が排出される期間を考えると、妊娠に気が付いてから、魚の摂取を制限することで対応可能だといえそうです。
とはいえ、やっぱり心配・・と思う方は妊娠を望む妊活中の今から、今後を想定して、魚の摂取について考えてみてはいかがでしょうか。